【昔を語ろう会】かなもん屋にあらもん屋にこまもん屋?!
※コーナー名の「昔を語ろうかい(会)」とは
生野地区(生野小学校校区)に実際に住んでいる方に集まって頂いて、昔のこの地域の様子を座談会形式でリアルに語ってもらう!という会のことで、それを記録する為、そのまま新コーナーとしました
みなさんの記憶をたどって、ゆる~い雰囲気でお話ししてもらう為、あいまいな場合・事実とは異なる場合があるかもしれないことをご了承ください
ちなみにですが、この会は地域の方なら誰でも参加することが出来ます
~今回の語り部~
進行→S/N/U
語り→Aさん73歳(45年)Bさん80歳(80年)
【今回の参考写真】
商店街の通路(左)商店街のアーケード(右)<2016年現在>
Cさん「昔は、商店街は賑やかやったよ。大きいスーパーが何もないから」
Aさん「年末とかは押し合いへし合いやったもんね」
Aさん「この頃ではあんまりないけど、かなもん屋さんとか」
Cさん「いやいやいやいや!あらもん屋さんはお茶碗とかそんなん・・・」
Aさん「でも一緒のとこも多かったで」
Bさん「今でもせともんだけのお店あるやろ?金物は何も売ってないやろ?」
Aさん「洗えるものを1つのお店に売ってるんやんな」
Aさん「荒い」
Bさん「ほんで、お餅つく時のセイロとか昔はあらもん屋さんで売ってはったじゃない」
Bさん「あとお茶屋さんやろ、今もお茶屋さんはあるけど、呉服屋さんもようけあったな」※ようけ・・たくさん
Aさん「洋服屋さんが今みたいに多くなかってん」
Cさん「そう。(布)きれ売ってはるとこが多かってん。洋服の生地売ってはるとこが」
Gさん「ほんで(布)きれこうて自分で作ったりせーへんもん。ね?」※こうて・・・買って
Aさん「昔は既成の服は(あんまり)ないから、仕立ててもらわなあかんかってん」
Aさん「そうか自分でするか」
Cさん「自分でするかやな、そう。私なんか洋裁してたから自分で仕立てたけど」
Aさん「そや。一晩遊びに行くっていうたら、寝やんと朝まで(洋裁)やってた」
(話が戻る)
Gさん「電化製品は、みなそこで買ったな。そこで全部間におうた」※おうた・・・あった
Dさん「お茶屋さんもあったな。あそこのお茶屋さんもう閉めはったけど」
Dさん「やってない。閉めはった。公設(市場)の手前に大きなお茶屋さんあったでしょ?」
Cさん「うん。おじいさんおばあさんでしてはって、今お父さんお母さん」
Eさん「(思い出して)いや!だって力餅の入口にすごい古い写真貼ってあるやん」
Cさん「あぁそお?ほんならもうちょっと古いんか(も)わからんなー」
Gさん「なかった。うん、そう。生高(生野高校)の子が傘さしてこう(傘さして歩いているしぐさ)・・私らすれ違うのに難儀やった記憶ある」※難儀・・・苦労するという意味
Cさん「そうやなぁ。。。アーケードできたんいつやろう・・・」
Aさん「私が小学校の時、おじさんおばさんがこっち(生野地区)に住んでたからよう来てたけど・・」
Aさん「それ今考えてんねんけど・・・うーん・・・小さかったから覚えてない(笑」
Gさん「生高が向こう(松原市)行ったん、うちらの息子の時向こう行ってたやん」
Eさん「なんかほんで、いっぺんに出来てへんかったんちゃう?」※いっぺんに・・・一度に
Bさん「そうそうそう!商店街のね?メイン通りからここまで、とか」
Eさん「思い出した思い出した!なんか、そやから、(傘持って)歩いてて途中で傘さして(笑」
Eさん「そんなんやったわ。順番にじゃなくところどころ出来ていってた」
【参考】
かなもん屋(かなもの屋)
・・・漢字で金物屋。金属製の器具(鍋・包丁・釜・鎖など)を売っているお店
あらもん屋(あらもの屋)
・・・漢字で荒物屋。ざる・ほうき・ちりとりなどの家庭用品を売っているお店
こまもん屋(こまもの屋)
・・・漢字で小間物屋。荒物より小さいつくりの細々した家庭用品や日用品を売っているお店
せともん屋(せともの屋)
・・・漢字で瀬戸物屋。お茶碗やお皿などの食器や花器など瀬戸焼(陶磁器の通称)でつくられた製品を売っているお店