【特別企画★地域インタビュー 第一弾】生野小学校統廃合について、地域代表に聞きました
インタビューにお答えくださったのは
鬼頭さん(生野地区運営委員会 理事長 ・生野連合 連合会長 以下:鬼)
浮田さん(現 生小校友会(生小PTA OB会)会長・元 生野小学校PTA会長 以下:浮)
小倉さん(現 生野小学校 PTA会長 以下:小)
の3名です。
インタビュアーは生野地区運営員会 広報ブログスタッフ(以下:広)が担当しました。
※このインタビューは、平成30年12月16日に行いました。
また、【特別企画★地域インタビュー 第二弾】生野小学校統廃合について、区役所の担当の方に聞きました、も合わせてご覧ください。
もくじ
生野小学校統廃合問題の現在までの経緯について
広:生野西小学校に、生野小学校と舎利寺小学校と林寺小学校が統合されるというのが決まったと聞きました。
浮:まちがいない。このあいだ決定しました。
小:平成30年11月30日の会議で、平成34年度の4月開校が決定しました。
広:その「会議」とはどういう会議なんでしょうか?統合が決まったここまでの流れを教えてください。
浮:4~5年前から、学校再編の意見が聞きたいということで、Bブロック(※1)とか関係なく、僕を含めた地域の代表や全連合の代表が集まって、区役所主催でワークショップというのがはじまった。
※1)Bブロック…生野地区、舎利寺地区、林寺地区、西生野地区、生野南地区 をまとめた総称
その頃はまだ、学校が統合する、せーへんって、そういう話まではなかってん。
どうやったら、中学校や小学校がよくなっていくやろうっていう意見をみんなで出し合った。小学校の子どもが減ってるってことで、今のままでは現状、子どもらあかんよね…って。
他地域の小学校とかはね、子どもの数が少なすぎて修学旅行にいかれへんってもめたりとかね。中学もクラブもできないでしょう?巽の方はそういうのはないんだけどね。子どもの数が多いから。1校で子どもの数が500人とかそんな状況やし。でもこっち(生野区内 西側)の地域がそういう状況だってことで…。
その時の生野区区長(清野 前区長)や、滝沢 前副区長 なんかがきて、話し合いをして。
清野さんが3~4年前に各学校を回りました。そして、地域にも説明会をしたと。
小:そのあと、区長が変わられて(現在の)山口 区長になって。(なかなか進まない現状を)そんなんじゃあかんからってことで一回、区役所の方で取りまとめて、学校設置協議会準備会(以下 準備会)を設置したって流れです。直近でいうと。
広:ということは、その準備会が立ち上がった段階では、その統合するってことは決まって…?
浮:決まってない。まあ、統合はしたいんやけど。どこの小学校でも子どもの数が激減してるでしょう?減ってるんじゃなくて、激減してるからね。僕が12~3年前に(PTA)会長をやってたときで、生野小学校は児童数が390人。その4~5年前の会長のときが500人おったかな。
小:今年が189名ですから。
浮:生野小学校で、半分以下です。西生野では、もっと減っているでしょう?林寺では、もっと前からそれ(児童数の激減)があったからね。そういう流れがあって、これはもう子どもらのためには、統廃合致し方なしやなっていう、考えをまず僕らは持った。
統合先が、西生野小になるとか生野小になるとか、どこがなくなるとかいう話し合いではなくて。再編の準備は必要だよねっていう感じでね。
行政の方も、現状いまの子どもたちがやっぱり危機的な状況にあるっていう認識の立場で僕らに話し合いをしにきてるから。
学校設置協議会準備会での話し合いについて
広:準備会の会議には、各地域(生野・林寺・舎利寺・西生野)から何人ずつ出席するんですか?
浮:PTAからふたり、地域からふたり。
小:合計4名でいち小学校から。
広:役所の方ってのは…例えば生野区長はでてるんですか?
浮:区長もきてるよ。全員参加やもん。
浮:で、その準備会の時に、林寺と舎利寺はきてないんです。
広:え、きてないんですか?
浮:舎利寺はひとりだけきたりとか、ふたり来たりとか。地域は全く来ていないな?
小:きてなかったですね…
浮:林寺は、傍聴って感じで。後ろの方に傍聴席があるから、そこにはきてたけど。
他地域と同じテーブルには座ってない。最終の1回前だか、2回前だかにきて、なんかいうてたけど、その時点ではもう他地域が(いままでに)話し合ってきたことをいまさら…。
もう一回、話を振り出しに戻すんかって話になるから。それを言いたいんやったら、なんで最初から来ないのかっていう。
反対やったら反対でかめへんし、準備会は統廃合する事に関しての話し合いをする場なのに、反対派の人たちは、顔を出さへんかった。
小:結局、その「話し合いましょう」の場に、賛成も反対もおっていいはずやのに、反対はでてこないという選択をされた、と。
浮:西生野は噂の中で存続みたいな話になってた。行政が打ち上げてるんが「小中一貫校」。同じ敷地内に、小学校も中学校もありますよっていう中で、義務教育学校とかキャリア教育とか、今まで大阪市でもやったことのないような教育を生野の子どもたちに受けさせるっていう。
それをいままで準備会の中では、(どこでやるかを行政は)いっさい出なかったわけ。どこやねんっていうても、いいよらへん。こういう教育がしたいんですって…じゃあ西生野しかないやんかっていうても、まだ決定してませんっていうのが現状やった。
存続いうても、西生野がこれから地域の関連とか、クラブの関係とか、全部向こうが負担かぶるねんからね。そら、統廃合を受け入れるほうが大変よ、逆に。
浮:生野地区が(準備会の中で)いっているのは、統廃合するのがいいよーってだけじゃなくて、そこから条件闘争になっている。
学校の通学にしたって、例えば西生野に行くとしたら、例えばうちらの生野地区の子どもたちをどうやって安全に行かせるねん、どうやって安全に帰らせるねんっていう。予算が絶対にかかってくるのに、統廃合だけのはなしじゃないんやんか。
広:他の地域がどんなに反対しても、4校でひとつになるってのは揺るがない感じなんですか?
浮:行政の意見はね。もし、生野小と西生野小だけが統廃合するってなったら、うちも反対するよ。生野と西生野だけが統合しても270人にしかならへんから、なんのために統合するんやって話やし。
広:そうですよね。それに、「なんでうちだけやねん、もっと児童数が少ないところあるやん!」って話にもなりますよね。
浮:そんな話は通さへんよ、絶対。
小:でも、そんなんごねたもん勝ちみたいになったら、おかしいですやん。
浮:もう平成34年って決まるんやったら、はよ決めよっていう。それで、このあいだ、それが正式に決まった。地域合意で。舎利寺と林寺は合意してないよ。
広:合意をしてないけど、来てないから…?
浮:うん、もう進めるでしょう。役所は。それでうちはもういいよって。だって、一番最初のときから、なんで会議にきてない地域に気をつかうの?協力してる地域に対して「ちょっとすいません、反対派の地域がおるから…」って、本末転倒ちゃうの?ってだいぶ言うてきたよ。それは。
地域として統合に反対なのか賛成なのか
浮:地域が黙ってたって、なんぼ反対しようがね、(小学校の統合は)行政はやられますよ。黙っていて、あとで、「あー、こんなことしよった」、安全の確保もできてないし、ただ数合わせの教育にされたら、意味ないでしょう?
統合のときには、いい学校で、教員もきっちりしてるっていう形のものを示してあげないと。生野って名前のブランドがものすごく悪いでしょう?よういうてるよ、みんな。
一同:(笑)
浮:だから、それが、いいとか悪いとかじゃなくてね、でもそういう悪いブランドも当然あるし。でもやっぱりこの地域を文教地域にするぐらいの、そういう街にしようって。生野中学校校下をそういう街にしようよっていうのが、あくまでも俺らの考えてることであって。
小:僕らも百パーセントの賛成じゃないんですよ。ただ、やるならええもんつくろうよっていう。何年後かには絶対統合はしよるんやから、それやったらいいもん作ろうよって。いいもん作って子どもらにって考えで、動いてるんで。
浮:だから、地域の目が大事よね。はい、統廃合しました、で、3年後4年後…「数合わせだけちゃうの、これって」って言えないように、地域がずっとみていかなきゃいかん。
広:生野地区では、これから小学校統合に向けていい案を固めて、話を行政とすすめて動いていくっていうことになるんですね?鬼頭連長の意見はいかがですか?
鬼:結局ね、熱のあるうちにね。これが話が伸びたら、もしかしたら今のPTAの親御さんも子どもさんが卒業してるかもしれない。この時期で決めてしまわんと。もう話が決まった段階では、いいように行政の方にいわれたら、みんな「ああもうこういう状態やってんな…」ってなるから。いまやったら、(地域として)いいたいことが言える。
小:惰性できめるわけにはいかんでしょ。またね、この先、惰性でできた学校に子どもたちをいかせるのか。ある程度の賛成も反対も当然でてくるけど、熱意を持って意見を出した学校に通いたいか、っていったら、どっちかな?って話です。
浮:連長も俺も、子どもたちのためにっていう、旗印のもとに集まって考えて行動を起こしてるから。そこは抜けてないからね。子どもたちのためにならない事を俺らはせーへんし。ずーっとその十何年間。やってきてるから。みんな。
広:もう、一番は子ども達のためにってことですね。
浮:もうそこは赤字でもいいかな(笑)
小:波線いれといてくれるぐらいで(笑)
広:強調しておきます(笑)
学校設置協議会の立ち上げ
浮:そんな中で、(準備会を)一年ぐらいやってきて11月の30日に、第一回目の学校設置協議会が立ち上がった。もう学校設置協議会が立ち上がるってことは、これから話し合うことはすべて決定事項。
小:(会議に)出ようが出まいがね。
広:学校設置協議会が立ち上がったっていう周知自体は各地域の方にはされてるんですか?
浮:行政がしてるはず。
小:それを踏まえて、(学校設置協議会に)出るか出えへんか。ただ、出えへんかったからって、(決定事項が)無効にはならないっていう。今までの準備会は決定する場ではなかったから、そこの小学校からの意見が出ないだけで終わってたけど、今回から出えへんかったら、もう反対もなにもないっていう。これでもう決定だからって、上からボーンとおろした状態になりますよって。
浮:子どもらが安心安全に通学できるかっていうことだって、事故でも起きたらそりゃ叩かれるよ。でも、それ覚悟の上でやるんやからね、みんな。行政もね。じゃあ、俺らもそれに対してきっちりフォローして、地域ががっちり子どもを守ってあげないといけないと俺は思う。だから、そんな意見もいっぱいでてるよ。
本来やったら、それを会議に出てない地域もしないとあかんねんって。もう遅いねんで、終わってからもうこれしゃーないなって、ぽっと来たって、あとから「信号つけろや」って言ったって無理やって。全部お金がかかるやんか。本来やったら予算なんてないねんから。
小:話ができたとしても、ちゃんとその工事が完了してないと意味ないですからね。
浮:来年からは新校舎を建てるみたいやで?西生野に。いまのままでは足らへんから。
生野小学校跡地について
広:小学校が生野西に統合されたら、現生野小学校は跡地になりますよね?その跡地がどうなるかって話はでてるんですか?
浮:でてる。でてるよ。跡地はとりあえず、行政の計画では、避難所にもなってるから「置いときます」と。でも、年間で維持費だけで300万~500万かかると。それを大阪市が出し続けるというのは、考えられへん。残そうと思ったら、やっぱり地域が、大人が頭を使って残せるようにしていかないと。じゃないと、あそこはなくなるよ。
小:300~500万もねえ…。
広:でも、生野西小学校は残るから、その負担は生野西の地域ではないってことですか?
小浮:そうそうそう。そうですそうです。
広:じゃあその部分で「えっ…?」ってならないんですか?
浮:その「えっ…?」っていうのは、純粋な意見だと思う。
反対派のひとたちは、それを全面的にもってくるわけよ。でもそこは大人が知恵を絞ったらいいんでしょう?
今ね、子どもの数が少なくなって1クラスで6年間そのまま。
何年か前の林寺は(1学年)7人。西生野は9人…8人…(現時点で来年の新1年生として予定している数)。どんどん減ってるでしょ?そんな状況がまずあるよってことを、やっぱ反対派のひとたちはよく考えなあかん。
当然、疑問になる「跡地はどうなるの?」「子どもらの安全はどうなるの?」っていうのは、子どもらにやらせることじゃないでしょう?なんで子どもらが学校で教育を受ける場を設けるのに、なんで大人の都合をだすの?って。関係ないやんか。
反対派の中には「学校は地域のためにある」って言っている人もいる。俺はおかしいと思う。学校は子どものためにあるんでしょ、って。地域のためにあるんじゃないでしょ、って。そこを履き違えたら大間違い。
浮:まぁ、最終ね、たぶんね、3年~5年くらいは、500万出してくれると思う。
小:でも10年スパンではわからへん。
浮:だって、例えば市長は変わるでしょう?議員変わって、区長が変わったら、多分なくなるよ。もう財政圧迫してるから無理ですって。そしたら学校どうなるの?って地域が考えたらええやんか。大人が知恵を絞ったらいいし、そのために、地域、町会、連合、みんながおるわけでしょう?それをしないでどうするねん、と。
生野小学校の歴史と地域の方々の思い
浮:生野小学校は本校だからね(※2)。OBの人らに言わせたらね「本校が子どもの数が増えたから、林寺とか舎利寺を作りましょうってなった。そこが減ったんやったら、(生野小学校に)帰ってきなさい」って、本来やったらね。
※2) 生野小学校はかつて日本一の児童数を誇る学校でした。児童数が多かったことから、舎利寺、林寺、西生野へと分校化していった経緯があります。
(関連リンク)【昔を語ろう会】本校(生野小学校)に通える日
広:そうですね。よくそういう声は聞きます。
浮:たくさんおるよ!たくさーんおるよ!
広:それでも生野西でっていうのは、いま目指している良い教育のためには中学校とおんなじ敷地じゃないとっていう理由があるからですか?
浮:それもあるし、それを受け入れられる敷地の大きさが生野小学校にはないっていう問題がある。
広:確かに小さいですし、広げることも難しいですもんね。
浮:それがなければ、うちでってのは、もう押そうとおもってたけど。
学校の名前は「生野小学校」を存続させたいと思ってるし、校章の「カタカナのイが9個」あれは残したいと思ってる。伝統やからね。なんでもかんでも新しかったらいいってもんじゃないし。
広:生野地区の広報では地域の長く住んでる方に昔話を語ってもらうって活動(生野の昔を語ろう会)をずっとしています。先日も戦前の生野小学校の卒業アルバムを見せてもらいました。そこには、いまの生小の校章と同じ形のものがバーンとついていたんです。
そういう伝統や歴史が消えてしまうのは、もったいないなあと思いました。
戦前の生野小学校の校章
浮:でしょう?
これは俺の体験談やけど。
現役の生野小PTA会長の時に、「韓国から高齢のご夫婦がくるから学校を開けたってくれ」って連絡があった。生小の卒業生で、もう自分らは長くないから自分の母校が見たいって。でもその当時の学校の面影なんて何一つないでしょう?二宮金次郎もないし…。
広:そうですね。校舎も建て替わってますし。
浮:そう。でも、職員室の横にいまも鐘が釣ってあってね。それみて、「これ覚えてる」って号泣しはった。
広:昔から学校にかかってた鐘ですよね。
かつての生野小学校校舎にかかっていた時鐘
現在の生野小学校校舎にかかっている時鐘
浮:そういう歴史っていうのも大事だなって。でも第一は、今の子ども達よ。今の子ども達の事をかんがえたら、しゃーないよねって、いう考え方よね。子どもらのこと、って第一に考えていったら、自ずと答えは出てくるし。
地域でやってきた夏祭りにしたって、子どものためなんやから。子どもらが地域の人と顔をつなげるようにって。ずーっとこの何十年間。前の蒲田連長からずーっとそういうふうにしてきてんから。地域と学校がね。それを受け継いでるのが小倉くん(現PTA)やし。
いろんなOBの人らがおるけど、みんなずっとその年その年に、生小のこどもらに愛情を注いできてくれた人たちやから。そりゃたまらんと思うよ。生小がなくなるなんて。みんなに対して思い入れのある学校やし歴史もあるし。それがなくなるってのは大きなことやねんけど、今の子ども達がこれだけ危機的状況やっていわれれば、何を第一に考える?
現役の子どもたちに、今できること、していること。
鬼:いまね、一番頑張ってもらってる人がね、報われへん計画やねんで、これ。この話を我々がすすめても、結局は今の現状では就学してる児童さんは、ご苦労さんでしたって中途半端な中学校の入り方をすることになる。
小:でもだからそうさせないために、学校には負担をかけることになるけど、学年で(4校で)集めてやっていこうよって。体育の授業とかも一緒にやったり、(4校で)合同でとか。
広:先日はイングリッシュデーというのがありました。4校の4年生児童が舎利寺小学校に集まって、一緒に活動をしたと聞いています。
浮:そういう合同の取り組みをしようよって言うてるのは、うち(生野地区)。それの第一歩で実現したのがその、イングリッシュデー。
広:あー、そうなんですね!そういう流れだったんですね、あれは。
小:中学校で合う子ら同士、前もってね。だって、統合したら一緒になるんやから。
統廃合にむけて設置委員会での今後について
小:保護者目線で立ったときとかって、あんまりその、大きく考えないでしょ?(統合してどうなるんやろう?じゃあ、西生野に通う事になりましたって言われて、ああそうなんやーってぐらいで。
広:そうですねえ、せいぜい考えても、標準服はいまのままでいけるの?ぐらいの感じのことかなって。多分、そういう親御さんも少なくないとは思います。
浮:新しい学校の2年生からは新しい服は支給。34年の開校する新1年生より後からは、それぞれ自分で購入。今決まってるんは、そんな感じ。標準服は2年生から上は支給だけど、1年生からは買ってもらいますよってのは、行政が言ってる。
本来やったら、1年生で入った子はだれかお兄ちゃんお姉ちゃんのやつとか近所の子からのお古を着れるけど、その年の子だけは全部自腹。だから、それも言うてくれたら、なんとかせいやっていうて、その話もできるわけ。全学年支給にしようよって。お古もないねんからって言うふうにもっていくのも、いまや。会議にでてなかったら、そんなんも言われへんやん。
広:あ、なるほどってすごく思いました。確かに、生野小では今も標準服のリサイクルって活動(PTAでお古の標準服を譲り合うもの)があります。
浮:リアリティでしょ?言えることはいましかないねん。できてからじゃ言われへん。「学校の方針ですから」って言われたら終わりやねんから。俺らは代表として行かせてもらってるんだから、そこは地域の意見として、こうだって言える。
小:9年教育の9年間を、例えば1~6まで小学校の標準服、7~9まで中学校の標準服にかわるのか、それとも一緒の標準服になるのか、とか。
浮:校歌でもお金を出して校歌は作られへん。全部ボランティアで誰かが…例えば生野から出身のミュージシャンがおるとか、そういう人に無料で頼んで校歌を作るとか。
広:こんど統合する桃谷中学校(現在の勝山中学校と鶴橋中学校)も、校歌を一般募集してましたよね。
浮:そうそうそう。作曲依頼しますとか作詞依頼したいですってので、お金は出ないねん。ただ、名前は残るでしょ?学校があるかぎり、絶対に誰かが歌ってるっていうやつだから。
広:校歌はずっとかわらないですからね。
小:たまたまキダタローと知り合いやったとかいう人が出てきてもらったら…とかあると思いますよ(笑)
一同:(笑)
浮:いままでは場所が決まってへんから、もやーんとしたはなしやった。でも西生野で統合って決まった以上さ、一番端の人が通学するのに、「この坂道なんとかしてや」とか「ここ車を通さんといてぇや」とか「ここに信号おいてよ」とか、意見としてだしてくれたら。
道路にグリーンゾーンつくるとか言うこともできるはずやし。不安に思うこととか、なんか気づいたこととかそういうのも、どんどんだしてほしい。
統廃合にむけて地域のこれから
浮:生野地区の会議(生野地区運営員会の会議)でいうてるのが、生野小がなくなったら子ども会が最重要になるからねって。だから先々どないなるやわからへんけど、この生野の連合のエリアの中に入ってる子ども達は全員参加してもらう。
広:子ども会にですか?
浮:そう。で、そのお金も連合で寄付できるような状況まで作りたいねん。その中で夏祭りをしましょ、餅つきもしましょって。小学校が統廃合になって、そうやっていままでやってた行事に対してはもうやめようかじゃなくて。
いままでは学校単位だったのが、子ども会ってのにね。子ども会にみんなが入ってもらえたら、子どもたちが何人地域にいてるってわかるでしょ?負担は地域にも当然かかってくるし、めんどくさいのかもしれない。でもそれぐらい当然やらなかったら、いけないやろなって思ってるんで。
小:毎年やってる夏祭りがなくなるっていうんじゃないよ、と。そのためにはじゃあ跡地をどうすんねんっていう話とかそういうのにつながってはくるけど。
鬼:これからやったら、子ども会もまとめられるやん。昔の子ども会やったらね、人数が多かったから、各町会でわけていて一箇所にはまとめられへんかった。いまは逆に子どもが少なくなってるから。
浮:実際は生野連合の中には、東桃谷小校下の子もおる。西生野小校下の子達もおるねん。そういう子達にも、これからどうしていこうかって。手厚くしてやらないと、町会費だけもらって、夏祭りは来ても来んでもええよって。そないなったらあかん。子ども会ってくくりにしてしまえば…それがいい悪いはまたあとで考える先々の話だけど、そういうふうになっていけるやろうって俺は思ってるんで。どんどん意見ください。
浮:何かをしましょっていうのでも、すべてお金がかかるやんか。それをすべて連合でまかなえるぐらいの知恵をしぼろうよって。アホばっかりちゃうやろって。うちらの地域。賢い人もいっぱいおるはずやし、若い子やっていっぱいおるはずやから。でもそれを今の子達が見てて、あ、ここでって思えるような、僕の意見も聞いてよぐらいになれるような地域づくりもしたいしね。
今は小学校の再編が中心ではあるけど、学校再編を通じて、きちっと子どもらも含めていろんなことができるように、と考えてる。壮大でしょ?
鬼:間違いかどうかって一切わからへんからね。
浮:正解は、学校統廃合やって何年後かにね
小:子どもらが結果を出してくれれば、それが正解になるわけであって、この直近の正解不正解は絶対ないですから。
浮:でもそれで、例えば何年後かに人口が増えてるとか、子育て世代がいっぱいなってるよ~とか、ここの町会に子どもの数が何十人もおるで~ってなったら、ああ、良かったねって話だし。それはもうすぐに答えなんて出るはずがないし。
小:絶対一定期間は必要だし。集めて500人の学校が3年~4年後ぐらいに800人に増えとったらそりゃよかったねって思えるやろうし。
広:それだけ、子育て世代が住みたい地域や!ってことですもんね。
ご意見ください
生野地区では、素朴な疑問から、設置委員会で伝えてほしいことまで、
小学校の統廃合について地域の意見をお待ちしています。
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